( 撮影日 2009.11.20 )

飛騨小坂駅から東に延びる県道437号線を6Kmほど走ると落合交差点があり、 そこから濁河温泉に向かう県道441号をほんの少し進んで注視していると、左手の低地にそれらしきトチノキが見える。 道路から低地に下りる道筋はついているが、それ以降は草むらの荒れ地を適当に歩いていかなければならない、そんな環境だ。 まだ少しは紅葉を残しているかなと思っていたが、完全に落葉をしていて丸裸だった。 根元から二股に分かれた樹形のために、巨大感には乏しいが、瘤のような異様に節くれだった樹幹は上の方にまで及んでいて、 異様な雰囲気を漂わせた風貌は巨木を感じさせるに充分だ。 雪による枝折れの治癒組症(カルス)なのであろうか。 樹齢300年以上、樹高25m、幹周7.0mと記された個人所有の県指定天然記念物である。