昭和の森のクリ

千歳空港から国道36号線で恵庭市に出て、恵庭市街から道道46号線を北上、北広島市を通り抜けて江別市に入り、市境から3Kmほどのところに「野幌森林公園」登満別口がある。道立野幌森林公園は、江別市・札幌市・北広島市の３市にまたがる広大な公園の総称であるが、公園面積の約８割は国有林になっており、昭和天皇在位50周年を記念して設けられた「昭和の森」もその国有林の一部である。登満別口を入って1.5Kmほど直進すると、駐車場があり、更に400mほど進んだところに「昭和の森のクリ」の案内標示がある。「昭和の森のクリ」は、林野庁の「森の巨人たち１００選」に指定されて知られるようになったクリの大樹で、森林公園のほぼ中央部、園内の道路からも更に100mほど奥まったところに立っている。樹齢800年、樹高18m、幹周4.5m と記された、背の高い単幹のクリの木で、その印象的な幹のねじれ模様がなんとも絶妙である。この辺りはクリの自生北限地帯であるとも言われているため、学術的にも貴重なクリだとされている。