篠山を過ぎて「丹波の森街道」国道176号線を北上すると柏原町に入る。 町役場の所在を示す道標に従って右折して役場前に到着すると、樹高22m、目通り幹周6.0mと記された大ケヤキが目の前に立っている。 このケヤキは太い根が役場の横を流れている幅6mの奥村川をまたいで対岸にまで伸びて、自然の橋を形づくっていることで有名だ。 車も通る橋と一体になったその珍しい形状から「木の根橋」と呼ばれ、四季の変化の美しさと共に柏原のシンボルとして古くから親しまれている。 15年前に著しく樹勢が衰えたことがあったが、樹を救えと町をあげての対策に取り組んで見事に樹勢を回復させたという経緯もある。 最近の調査結果から樹齢1000年と称されるようになったが、現在の樹勢は極めて旺盛で樹容は美しく、若々しくすら見える。