(訪問・撮影日 2012年4月25日)

高千穂町下野に4本の巨木が現存している「下野八幡宮」がある。しかも、そのうちの二本は国指定天然記念物である。 まずは、入口となる鳥居横に「逆さ杉」があり、参道の石段の途中、左側に「下野のイチョウ」その右側に「有馬杉」があり、 そして境内に入ると社殿の右側に国指定天然記念物の「下野のケヤキ」が聳えている。 このケヤキは樹齢800年、樹高40m、幹周8.5mある大ケヤキで、 ケヤキの大樹がほとんど無い宮崎県では珍しい唯一の大ケヤキとして天然記念物に指定されている。 日当たりが悪いためか苔むした樹幹は地上4mほどのところから東西に二つの支幹に分岐後、更に二分して立ち上り、 枝張りは東西に26m、南北に32mを広げ、枝葉はよく茂り、樹勢も盛んなように見受けられる。 下野八幡神社には、ケヤキ、イチョウの2本の国指定天然記念物のほかにもスギの巨樹が2本あり、 町では境内を形成する社叢林全体を保護林に指定している。