最初に廃屋脇から見上げた姿

松阪市街から国道１６６号線を奈良方面に向かって５５ｋｍほどある距離を延々走ります。 木梶トンネルの手前にある栃谷口バス停のところで左折、栃谷の集落を通り抜けて細い曲がりくねった林道を２ｋｍほど走ると加杖坂峠に トンネルがあります。そのトンネルを抜けてから１ｋｍほど下れば、道端に「青田の大カシ」と書かれた標識があります。 道端に車を止めて、そばにある細い道を登ると荒れ果てた不気味な廃屋が残っています。
　誰も居ない筈の廃屋の中で、突然物音がして数匹の猿が飛び出してきたのには肝を冷やしました。 改めて廃屋の後ろに廻ると、崖の上に、樹齢不明、樹高２０ｍ、目通り幹周７．３３ｍと記された巨大なアカガシが立っています。 主幹は空洞化して枯損が進み、いかにも古木を感じさせる枯れた風貌をしていますが、枝葉は良く茂りまだまだ勢いは衰えていないようです。 このアカガシは環境省調査から漏れていますが、登録されれば三重県下最大は言うまでもなく全国でもトップクラスに入るアカガシの巨樹です。

　 斜面を登って背後から見下ろした姿

　 斜面を登りながら見る側面の姿