( 訪問・撮影日 2012.10.20 )

ＪＲ大糸線白馬駅近くから国道406号線に入って東に5kmほど行った所に「白馬みなかたスキー場」があり、 その入口近くに、白馬村にあって「霧降宮」「霜降宮」「雨降宮」といわれる白馬諏訪三社の一つである「雨降宮嶺方諏訪社」がある。 この嶺方諏訪神社に有る薙鎌(なぎがま)、鉄鐸(てつたく)、絵馬、そして本殿が有形文化財に指定されており、 そして境内に林立する９本の老杉群が白馬村の天然記念物に指定されている。 その老杉の中にあって神木とされている最大のスギが樹齢500年、樹高38m、幹周8.3mと特筆される大物で、 この樹にだけは特別な柵と注連縄が張られており、御神木とされている事が分かる。 説明板によると、ここのスギは多雪湿潤な地に多い「山杉」といわれるもので、枝が粗大で材質が硬く雪折れに強いという。 往古から風雪に耐え抜き樹勢を保ってきた強靭な杉で、古武士を思わせるような風貌・風格を持っており、なかなかの名木である。