( 訪問・撮影日　2005.05.26 )

( ほうき )

鳥取市内から日本海の海岸線を見ながら国道９号線を西に50kmほど走ると琴浦東ＩＣに着く。 ここで南に折れて県道44号線に移って５ｋｍほど走った辺りで左折し、少し離れて並走している県道238号線に移る。 そのまま少し南下すると案内標識があり、その先に駐車場がある。 案内の立つ石段を上り鳥居を潜ると左手に「伯耆の大シイ」が佇んでいるのが目に入る。 樹齢1000年以上、樹高15m、幹周11.4mと記されて日本最大級とされるシイノキは、 春日神社参道の崖地斜面の上方に立っていて道を覆い尽くすように枝をのばしている。 太く短い主幹はシイノキ特有の凄みに加えて、くねったような樹肌をしており怪奇な雰囲気がする。 地上2mほどのところから四方に張り出した枝は直径25mほどの樹冠を呈しており、樹勢は驚くほどに旺盛だ。 このあたりは、伯耆富士と呼ばれる大山の北東部山麓にあたるが、このような高地にこれだけの椎が育つのは珍しいとされている。