( 訪問・撮影日　2004/4/09 )

長谷寺の門前から県道38号線を北に向かい、滝倉で案内板に従って東に入る。 2kmほどある道は細く、分岐点も多くて複雑だが　その都度に案内板が出ているので間違うことはない。 山道を登りきった所に長谷寺の奥の院として古来より信仰される瀧蔵神社があり、駐車できる広場から正面に桜が見えている。 「瀧蔵神社の権現桜」は参道入り口の石垣の上にあり、太い主幹が神社の参道に覆いかぶさるように水平にせり出して、 鉄骨の支柱に受け支えられて身を保っている。 異形の盆栽仕立てのような樹形が珍しく、そして美しいシダレザクラである。 樹齢400年、樹高4.2m、幹周り3.01mと記されるこの桜は、 村の古老の夢枕に現れた権現様のお告げによって植えられたとの伝承から「権現桜」と呼ばれている。