( 全画像更新　撮影日　2010.03.27 )

今年の桜は平年より一週間ほど早いようなので、好天を見逃さず早速に出かけてみた。 「本郷の瀧桜」は、通称「又兵衛桜」と呼び親しまれている有名な桜であるが、そのいわれは、戦国武将として名高い後藤又兵衛の名からきているそうだ。 武勇に誉れの高い後藤又兵衛は大坂夏の陣で討死したということが定説になっているのだが、実はこの戦いでは、 生き延びて大和国宇陀に落ち、ここで僧侶となって一生を終えたという伝説があり、瀧桜の立つこの地は、その後藤家屋敷跡と伝えられる場所だという。 樹齢は300年とも言われる、幹周り3m、樹高13mほどの大きさで横にも大枝を広げているが、一本の支柱も見られない、格好の良いシダレザクラ。 周辺は観光用に開発整備されて、露店なども出ているような人工的な観光スポットだが、石垣からこぼれ落ちるように咲く姿と、 背後の桃と山の緑が織りなす風景が素晴らしい。