オークランドの南東120kmほど、コロマンデル半島の玄関口となるテームズの町を通り抜け、テームズ湾岸に沿って北上する 国道25号線を20kmほど走ったところにタプ(Topu) という小さな町があり、この町から山を越えて東海岸内陸部の町コログレン(Coroglen)に通じる細い山道がある。 ここで右折して、川沿いの道を山に向かうと途中から舗装は無くなるが、そのまま8kmほど進めば「スクエア・カウリ」の案内表示と駐車スペースがある。 駐車場のもう少し先に出て右手を見上げれば、森の樹冠から突出したカウリの全容が見えるので、その所在が確認できる。 カウリまで175mと書かれた表示を見て、階段状につくられた急斜面を上っていくと、カウリの幹の途中に取り付けられたような展望デッキに到着する。 スクエア・カウリとは幹が四角張っているところからそう呼ばれる特徴をもった樹で、確かに四角張った幹は印象的で、 そして、樹齢1200年と記されているのは嘘だろうと思うほどに全体的な樹容が若々しく見え、見事なものである。 尾根道に近い立地にあり、目立つ筈なのに伐倒されなかったのは神木のような特別な扱いを受ける木であったのであろうか？　 樹高41.15m、幹周9.0m、容積69.8m3と記されており、コロマンデル半島のカウリの中では有数の大きさだという。