( 訪問・撮影日　2010.8.7 )

埼玉大学前から５００ｍほど北に入った住宅街の中に小さな日枝神社があり、その狭い境内を埋め尽くすようにした大きなケヤキが立っている。 「大久保の大ケヤキ」は樹齢1000年、樹高20m、幹周9.4mと記された県指定天然記念物で、県下では最大のケヤキだといわれている。 根元周囲14mといわれる大きな根元から立ちあがった主幹は4mほどの高さで上部を失って空洞化しているが、 艶の良い健康そうな樹皮をしており、高さ2〜3mほどの周囲から若い数本の大枝を均等に立ちあげて綺麗な樹形を作り上げて青々とした葉を茂らせている。 主幹の頂部に焦げ痕があるのは1992年に起きた不審火によるものだという。 このケヤキは、不老不死となり、800年間生きたとされる伝説の八百比丘尼(はっぴゃくびくに)が植えたと言い伝えられているそうだ。