椋本

巨木の魅力
長太の大樟

このクスノキは 自宅から 車で１５分ほどという身近にあるため よく訪れます。
広大な田園風景の 中に ただ一樹、凛と聳える姿だけでも 素晴らしいのですが、私は 冬の木枯らしに吹かれている 樹の直下に立った 時の事を忘れることができません。枝葉を打つ風の音が 地鳴りのように 私の体に伝わってくるのです。 「 自然をありのままに受け止めて 」と言葉では簡単に言えますが、嵐の時を考えると想像を絶する凄ま じい情景が目にうかんできます。この樹はとてつもない奴だ !　樹を見てこんなことを考える ようになった頃、「 雨の日は雨の中に立ち、風の日は風の中に立つ・・・動き回ることのできない木 を友達のように思う 」　こんな 星野富広さんの詩が 私の目に止まりました。木枯らしに耐えている この樹の 情景を見ていなければ このような詩が 私の目にとまることはなかったでしょう。