( 訪問日:2010/11/27 )

青梅方面から国道411号線を奥多摩に向かって走る。　青梅線・川井駅を過ぎた直後の川井交差点で左折して梅沢橋を渡り、県道41号線から梅沢集落に入る。 宝珠庵を訪ねて行くとその上り口に案内板がある。 畑地の奥に鬱蒼と茂る森があり、その前面に茂っているのがお目当てのイヌグスであるが、樹の周囲が自然のままにおかれていて、茂みの中に立っているので見つけにくい。 案内板によると、この木は明治時代の林学書のなかで、全国でも有数のモチノキとして本樹が登載されていて、古くから「梅沢のモチノキ」と呼ばれていたという。 だが、近年になってイヌグスと判明し、現在の名称に変ったという。そして、この樹の所有者浜野家では「この樹の一枝一葉とも薪にしてはならぬ」という家訓があり、 今日まで守られてきたという。 折損等により樹形は荒れて傷跡も多いが、樹勢はすこぶる良さそうな樹である。樹齢不詳、樹高18m、幹周6.0mと記されたイヌグスで、町指定天然記念物である。 イヌグスとはタブノキの別称