河口浅間神社の樅

河口浅間神社は神木である七本杉(県指定)をはじめ、参道にも１１本の巨木(町指定)が現存しているが、社殿左側の社叢林にも、２本のモミの巨木が20～30mの距離をおいて聳え立っている。これほど多くの巨木が集中して現存し、しかも全ての樹が健全な状態に保たれているという事は、並な歴史を持つ神社ではない証しのように思う。町は、これを学術的にも貴重なものだとして二本のモミを天然記念物に指定している。１号樅は樹高38m、幹周5.2m、枝張り12m、　２号樅は樹高42m、幹周5.1m、枝張り13mと記されている。樹齢は不詳だが、ほとんど同じ体格をした二本のモミの幹周から推定して、本殿を焼失した1606年以降に生育したものと考えられ、樹齢は300～400年ではないかと思う。