( 訪問・撮影日　2006/01/10 )

半田市堀崎町周辺、上半田と呼ばれるこの界隈に「紺屋海道」と呼ばれる通りがある。 江戸時代、この辺りはまだ海岸に近く、半田港が開かれるまでは、千石船が出入りしていた大野港と下半田を結ぶ主要道であったと言われている。 現在でも、お寺が点在し、昔ながらの古い街並みが残る静かな通りで、近くには旧カブトビールの赤レンガ建物もあって、 町歩きの人気スポットとして注目されるようにもなっている。 この通りから少し入った隣町にある「摂取院」は上半田の東西に並ぶ三つのお寺の中央に位置するため、通称は中寺と呼ばれる浄土宗のお寺である。 本堂の裏で、屋根より高く聳えているイブキは、伊勢湾台風等の被害で、下方の枝を失ったというが主幹は健在で、 上方部は綺麗な樹形に回復している。県指定天然記念物、樹齢300年、樹高15m、目通り幹周3.75mと記されている。