( 更新画像 撮影日 2015/4/15 )

ＪＲ磐越東線・夏井駅前で県道41号線を離れて北方向にのびる道に入る。 最初の分岐を右に入り、そこから曲がりくねった細い道を2Kmほど進むと道端に「沢尻の大ヒノキ」の大きな標示がある。 この樹は大ヒノキと呼ばれているが、正式な樹種はヒノキ科のサワラである。 ヒノキとサワラは一見して良く似ていますが、鱗片状の葉の先に違いがあり、丸みのあるのがヒノキ、尖っているのがサワラです。 サワラで天然記念物に指定されているものはそれほど多く存在しませんが、この樹は日本最大のサワラとして知られており、 樹齢800年以上、樹高34.3m、目通り幹周10mと記された国指定天然記念物です。 遠目にはきれいな樹形をしていますが、樹下に入ると根元に近い主幹の樹皮は縦裂して深い切れ込みが生じていて、 ツルマサキや太いキズタが絡み付いており、複雑な樹容をしています。注意深く見ると主幹は上部で途中から二本に分岐している。
大ヒノキのたもとには、陸軍少佐 宇佐見利治翁 と彫られた石碑が建てられているが、大ヒノキはその宇佐見家個人所有の樹だそうです。