( 訪問・撮影日 2004.11.06 )

白山中居神社の境内に入ると浄安スギに向かう道を示す案内標識があります。 裏山に登る細くて急な坂道を15分ほど登ると、正面道沿いに存在感抜群の大きな杉が見えてくる。 物凄いボリューム感をもった印象深い姿をした樹である。 根元から大きく2本に分かれ、そしてそれぞれがまた2本に、合計4本の幹に分かれて聳えています。 樹齢1000年、樹高35m、目通り幹周12m、と記された県指定天然記念物、巨杉が群生する森にあっても尚、 特別な存在感を示しており、この山の主のように見える。
［ 昔々、上在所に円周寺というお寺があり、そこに浄安というお坊さんが住んでいました。 このお坊さんは、白山詣でに訪れた人たちが寺へ納めてくださった「志」を貯めていましたが、 使うあても無いので裏山の杉の根元に埋めることにして、よくそこへ訪れていました。 そのことを知った村人達は、この杉をいつしか「浄安杉」と呼ぶようになりました ］ そんな伝説から浄安スギと呼ばれているのだそうです。

　 こんな所に登っている人がいました。
人が入ると樹の大きさがよく分かりますね。
(２００４年 撮影)

　 この白山中居神社一帯にはブナの原生林があり、県の天然記念物に指定されている。 　浄安杉に向かう途中の
　道沿いでもこのようなブナを見ることができました。