( 訪問・撮影日 2006.11.10 )

中央自動車道・中津川ＩＣを下り、下呂方向に向かう国道257号線に乗って延々50Kmほど走ると、その昔、美濃と飛騨の国境とされていた舞台峠に着く。 市境にある峠で右折して国道を離れ、数百メートルほど進むと左手にそれらしき巨杉が見えるので、探す必要もないので簡単に訪ねることができる。 「大杉地蔵尊」のお堂の裏手に立つ「加子母の大杉」は、樹齢1300年以上、その太い幹は目通り幹周13.0mと記されており、どっしりと構えた樹容をしている。 幹は古い時代の落雷で上部を折損しており背丈はそれほどないが、それでも樹高は30mに及んでおり、繁茂した丸みのある独特の樹冠をしている。 下から見ることは出来ないが折れた幹の上部には4�uほどの平らな部分があるらしく、そこは樹皮で覆われていると説明されている。 この樹に纏わる伝説として、1194年にこの地を訪れた源頼朝が、当時すでに巨木であったこの大杉の元に地蔵堂を安置するように告げたといわれ、 そしてその地蔵堂は「大杉地蔵尊」として栄え、現在に至っているのだという。