( 訪問・撮影日 2005.10.30 )

飛騨高山と木曽福島を結ぶ国道361号線を走り高根に向かう。 木曽街道中之宿の上流にあった大古井の集落は高根ダム建設のために水没して全戸が離村した無人地区で、 この地にあった道後神社が記念碑のような形で国道沿いに移築されている。 そして、道後神社の右手に「千本カツラ」の所在を示す標識が立っている。 道路脇に車を止め、足場の悪いけもの道のような坂道を表示に従って２８０ｍほど登ると「千本カツラ」が目に飛び込んでくる。 樹齢 300年以上、樹高35m、幹囲16.2mと記されたカツラはさすがに巨大なもので、 株立ちの中に立つ数本の幹はかなり太く、大きなものは4〜5ｍほどもある立派なものだ。 斜面に立っているが、山肌から流れ出る水路が根元にあるようなので水には不足のない環境、樹勢は良さそうだ。
( 大古井 : おおぶるい )