( 訪問・撮影日 2007.11.07 )

揖斐川町新宮地区に入れば広々とした田畑の中に立つムクノキは容易に見つけることができる。 「新宮塚のムクノキ」と書かれた県指定天然記念物の標柱と「おおいの木」と記された町指定天然記念物の標柱の二本が掲げてある。 樹齢400年、樹高28m、目通り幹周6.5mと記されたムクノキです。 この木は、関ヶ原の戦いの落武者の墓だとの伝承があるほか、木を伐ったり傷めたりすると祟りがあると言われ、色々な因縁話があるそうです。 その様なことから今現在まで、田畑の真ん中に相当な敷地を占有させたままに残されてきたのでしょう。 写真で見れば綺麗ですが、木肌はツタ植物の着生がひどく、なんとなく荒れ果てた感がして、近づきがたい雰囲気がしないでもない。 根元に詰め込んだように積み上げた小石が何のためなのか、「おおいの木」とはどういう意味なのか、気になる樹です。 後方の山間に薄くかすんで見える山影は伊吹山のようです。