(訪問・撮影日　2007/04/24)

中之条町市街から国道353号線に乗って10kmほど北西に走り、下沢渡の三叉路で六合村経由で草津温泉につながる県道55号・中之条草津線に入る。 この県道は宇都宮〜上田まで350kmを結ぶ「日本ロマンチック街道」と呼称される道路の一部だということだ。 その道に入って1kmほど西に進むと案内表示があるので、それに従って、細い道を1kmほど北に進むと伊賀野の集落があり、 その北側の山裾に一際背の高い「伊賀野のモミ」が立っている。 モミは樹齢推定400年、樹高36m、目通り幹周6.3mと記された県指定天然記念物で、見るからに元気そうな樹で、 直下に岩盤でもあるのか、太ももを投げ出したような特異な形状をした根元の姿がなんとも個性的で印象深い樹容だ。 全国でも第５位の幹囲を誇るモミである。昭和20年に沢渡の大火があった時、この付近の山や民家を焼失する大きな被害を受けたが、 なぜかこの木だけは無事に残り、不思議な力を持った樹であるとして語り継がれているそうです。