勝山市街から国道157号線を北上して県境付近にある谷峠トンネルを抜けてから3kmほど走ると堂の森地区に到着する。 右手にトチノキの案内板を見て、そこから始まる3kmほどの細い林道に入っていく。 当日はトチノキの手前数百メートルがあいにくと道路工事が行われて通行止めになっていた。 車を降りて泥まみれになりながら何とかたどり着くことができた。凄いトチノキを最初に目にした時の満足感がその苦労を一瞬にして忘れさせてくれた。 樹齢1300年、樹高25m、幹周り13mで日本一のトチノキと言われるに相応しい貫禄と風格を漂わせている。　 太い主幹はほとんどが空洞化して樹齢の高さを隠せないが、樹皮は健全で活力と重量感を失っていない。 珍奇なキャップも含めて印象度抜群の巨樹である。