( 訪問・撮影日　2006/09/04 )

花背から国道477号線を西に3kmほど進んだ上黒田集落の近くで方波川に沿って上る林道に入る。 2kmほど進んだ所にある三つ目の東谷・西谷分岐で左側に折れてしばらく進むと右手に舗装された片波林道が現れるので、 その道に入りしばらく上っていくと、気づき難いが右手に小さな標識がある。ここが「片波川源流域伏条台杉群」観察ポイントである。 森に足を踏み入れると、複雑な樹形をした伏条台杉の大径木が多数点在している。 伏条台杉とは伐採根から若木を育てては伐ることを何度も繰り返す林業の手法によって、台木となった根株が数百年を経て巨大化したものである。 この森で最大の樹は、幹周り15.2mにもなるほどの巨樹が今も現存しているが、近年は長く放置されていたためか全体的には森の生気は衰えているようだ。 この場所を訪れるのは、案内標識が全く無いので本当に難しく、林道を行ったり来たりして、一時間ほどさまよってしまい、困り果てていた。 しかし、偶然にも出会った車に尋ねると、超親切な人でわざわざ先導して頂くという幸運にめぐまれ、感謝 ! 感謝 ! 目的を達成できました。