(訪問・撮影日 2012年4月25日)

日本三名城の一つに数えられる熊本城、その熊本城公園の一画に藤崎台球場がある。 そして この球場には外野スタンド バックスクリーン横に高々と樹冠を連ねるクスノキ群があり、 球場としては一風変わった景観だが、これがこの球場のシンボルにもなっている。 その昔、この地には「藤崎八幡宮」が今から950年も前の昔から鎮座していたが、明治10年の西南の役で社殿は焼失してしまった。 焼失した藤崎八幡宮が現在の井川渕町に移転したその後地は軍用地になっていたが、昭和35年に県営野球場が建設された。 だが、その時八幡宮の社叢にあった7本のクスはそのままに残されたのである。 「藤崎台のクスノキ群」といわれる7本の大クスは、大きなものは樹齢1000年、樹高27m、目通り幹周12m、 小さなものでも樹齢400年、樹高20m、幹周7mと記された国指定天然記念物になっている。 近年になって行われた幹周計測で、根廻り31m、目通り幹周が 20m? あるとの報告がされ、 一躍、全国屈指のクスであるとして注目されるようになっている。