(訪問・撮影日 2012年4月24日)

「八村杉」の立つ十根川神社を出て十根川集落から更に2kmほど村道を奥に進むと、稜線の見える開けた場所に数軒だけの大久保集落があり、 標識に従って右手に入っていくとヒノキ見学者用に駐車場とトイレが設えてある。 そこから示された山道を５分ほど歩いて行くと前方に大ヒノキが現れます。 「大久保のヒノキ」は樹齢800年、樹高32m、幹周9.3m、枝張り東西32m、南北30mと記された国指定天然記念物で、 樹幹から多数の大枝を縦横にくねらせるように張り出し、そして無数の小枝を伸ばしている。 この個性的な樹容はこのヒノキ独特のもので、樹姿壮観、個性抜群、驚くほどの迫力があり、ヒノキ独特の赤褐色の樹皮も鮮やか、 樹勢の良さを見てとることができます。まさに日本屈指の大ヒノキと言ってもよいでしょう。 近年になって見学者が増えたのでしょう、周囲の斜面に沿って見学者の為の遊歩道が大がかりに整備されているのは良いが、 ヒノキ一本のための檜舞台にしては少々大袈裟で、自然感を損なってしまっているのはちょっと残念に思った。