尾鷲から熊野に向かって国道42号線を走り、大又トンネルを出て2Kmほど走ると大又大久保の集落があります。 道路沿いの民家でカツラの所在を尋ねると、幸いにもそのお宅のすぐ近くに登り口があると教わった。 今は「森の巨人たち百選」の看板が出ているので安心して山に入る事が出来るようになっています。 林道は舗装されてはいますが車の乗り入れは禁止になっているので、国道脇のスペースに車を置いて歩いて上ることになります。 それほど厳しくはない坂道を上ること500mほどで道は無くなりますが、沢合いを上ると少し開けた地に二本の大きなカツラが見え、 更にもう少し奥に進むとお目当ての大カツラが目に飛び込んできます。 樹齢300年以上、樹高32m、目通り幹周10.6mと記された大カツラである。 樹は岩石と砂礫の沢地に立っており、自然のままに放置してあるといった状態で、折損した枝等が朽ちるがままに散乱しています。 植林された端正な杉木立が一面に広がる山の中で、このカツラの巨木群が醸しだす雰囲気は別世界のように感じます。