( 画像更新　2006/6/20 )

雲出川に沿ってＪＲ名松線と県道15号線が並行して伊勢奥津に向かって走っています。 奥津のひとつ手前の比津駅直前で左折、踏切を越えて500mほど上がれば、左折して東平寺に向かう細い道があります。 その奥に民家と思しき建物が見えますが、それが無人の「東平寺」であります。 三重県は東平寺境内にあるシイノキ樹叢全体を天然記念物に指定していて、樹叢には合計10本の大きなシイノキがあり、 樹はいずれも樹齢数百年を経た古木で、樹高15m、目通り幹周 3.8〜5.0m と記された大きなツブラジイが４本あります。 10本の内7本は境内東側の崖上にある墓地から境内に覆い被さるように南北方向に並んでいて、 これらの樹の幹にはいずれもマメヅタやコケ等が着生し、鬱蒼とした墓地をより不気味な雰囲気に醸しあげています。 残りの3本は北側に少し離れて境内を下った祠の近くにあるのですが、不気味な環境にあって近寄りがたく、樹もかなり荒れ果て、 見るべき姿はないような感じです。