久間田神社の住所は四日市市になっているが、久間田神社で行われる「弁天まつり」という３００年の昔から続く祭りは鈴鹿市下大久保地区の祭りだという。 これは旧久間田村が市への編入を決める時、住民の希望を入れて鈴鹿と四日市に分割したため、境界線が傍目には分かり難い複雑なことになってしまったそうである。 その昔、この地区は地形上から、水田耕作の水利トラブルの多いところであった。それに絡んで、久間田神社域内に「下大久保マンボ」と呼ばれる昔の水道施設がある。 このマンボは地下にトンネルを掘って地下水を導き、農業用水に利用する水利施設で、数箇所に縦穴を設け、横穴で掘った土砂を地表に排出して作られたものである。 このマンボは全長が1400mあり、江戸時代末期の村人達により作られた。先人の努力があって今があることをしみじみと感じる。 広大な境内に聳える最大のスダジイは根元から三本に分かれた樹で樹高22m、目通り幹周3.72mと記されている。