宮川の左岸を走る県道３８号線・玉城町昼田にある養殖研究所玉城分室の所から西に入って少し進むと、神社らしき樹冠が見える。 ここは玉城町から伊勢市に入った境界線に近いところだ。 八柱神社は広大な社叢の中にコンパクトに祀られた神社であるが、入り口に到る道が細く、駐車場もないので、徒歩で近づくことになる。 入り口に自転車と乳母車が置いてあり、社殿の付近で二人の年配のご婦人が楽しそうにお喋りをしながらゆったり境内の掃除をされている、そんな風景が見られた。 ご苦労様です。この地では、おそらく当番制で神社のお守りをされているのだろう。社叢の中央辺りに、ケヤキを思わせるような樹形で、上向きに枝を広げた綺麗なクスが立っている。 樹高２０ｍ、目通り幹周り６．２ｍと記されたクスノキで、樹勢が良く、伸びやかな樹容にはどことなく品格が備わっている。