( 訪問・撮影日 2012.10.20 )

スキーや登山観光で名高い白馬村、オリンピック競技が行われ、日本最大級の規模を誇る「八方尾根スキー場」のすぐ近く。 多くのホテルや宿舎が立ち並んで賑やかになってしまった町の一画に、昔の環境をそのままに鬱蒼と茂る「霜降宮細野諏訪神社」がある。 境内に入ると、高い位置にある拝殿への上り口の石段右側に天に向かって真っ直ぐに聳え立っている存在感たっぷりな大スギの姿が目に入る。 急な石段を登りながらすぐ間近で、尋常でない太さをした樹を根元から主幹全体を見上げることことになるので、 誰もが感嘆せずにはおれないほどの景観を目の当たりにすることになるのである。 この樹は1177年に、八田弥五兵衛という地元の人が献木したものと伝えられているところから、樹齢は800年以上、 樹高41m、幹周10.2mと記されている白馬村指定天然記念物である。 その他にもこの社叢には30本余りのスギの大樹が見られ、石段左側にある白馬連峰遭難慰霊塔の後方にも立派な樹形をした大杉が立っている。