長野自動車道・塩尻ＩＣを下りて国道153号線を南下する。 ＪＲ中央線・小野駅を過ぎた少し先にシダレグリの案内表示があるのでそれに従って3kmほど進むと、 しだれ栗森林公園・シダレグリ自生地にたどり着くことができる。 周辺は公園として整備され、キャンブ場やパターゴルフなどアウトドアを楽しむことができるように整備されている。 国の天然記念物に指定されている「シダレグリ自生地」は園の入り口手前にある山で、 およそ800本のシダレグリが自生して群落を作り、特異な風景をつくりだしている。 シダレグリは、シバグリの突然変異によって生じ、幹や枝の生長の姿に特異な性質をおびたもので、 「しだれ」と「頂芽の枯死」との２つの性質の作用が繰り返されて、様々な樹形がつくられていくのだという。 枝垂れるというよりは捻れたような奇怪な姿をしている。 シダレグリは全国22箇所で確認されているが、殆んどのものは人により持ち込まれた単木で、 自生と考えられる地は５箇所、しかもこれだけ多数が群生しているのはこの地だけのようです。 不気味な雰囲気がする山ですが、今日は地元の人達数十人が出て下草狩りが行われており、 観光バスも一台入っており賑やかでした。