観音堂のイチョウ

中国道・落合ＩＣを下り、国道313号を17kmほど西に走る。真庭市栗原の美川橋南詰で右折して県道84号線に入り10kmほど北上すると、ＪＲ姫新線を越えた所で県道32号につながる。そこから姫新線に沿って2.5kmほど西に走り、合の坪で右折して1kmほど先の毛佐の集落に入る手前、橋の袂で路肩に止まって左手を見上げると、それとわかる背の高いイチョウが見える。距離は少しあるが歩いて坂を上り、民家のすぐ横を通らせてもらって裏山に向かうと、観音堂に上る石段があってその左側の斜面に遠くから見ていた姿とは別物、物凄い立派なイチョウが立っているのに驚く。現地解説板には、樹齢700年、樹高35m、幹周8.8mと記されているが、測り方次第でどうにでもという樹形のため、一概には言えないが、幹周10mクラスを名乗れるほどの大きさを感じるイチョウである。かなりの傾斜地に立つため、低地側の表土が流出して、洗い出されて露出した根張りが見どころであるが、葉の無いこの時期だからこそ見えるのだが、猛烈な枝の茂りがこの樹の個性・特徴であるといってもよいほどに凄まじい。