( 訪問・撮影日　2014.11.21 )

中国自動車道・美馬ＩＣを下りてから県道354号線に入り、7kmほど北上したところにある国道429号交差点で左折、 1kmほど進んだ所で右折、県道353号線に移る。 そこから2kmほど北上した辺りで左手を注視すれば100mほど先に大イチョウがある。 訪ねた時は濃霧がたちこめていたので全く見えなかったが、平常時であれば黄葉した大イチョウだから県道からも十分に目立って見えるだろう。 このイチョウの周辺は、町の集落環境整備事業により、地区のシンボルにする憩いの広場として、 地区の歴史を守り景観を大切にするための整備が行われているので、イチョウにとっては大変恵まれた環境にある。 樹は中心部の幹を失い、両脇から出た複数の幹からなる株立ちである。現地の説明板には 樹齢600年、樹高30m、幹周9.7mと記され、このイチョウは元禄二年(1698)の「河原村名物」の記事にも載っており 傍らには嘉永元年(1848)の銘が見られる石灯籠があるので、昔この地には天神社があった。 従ってこの樹も神木として崇められていたのではなかろうかと書かれている。