( 訪問・撮影日　2010.05.08 )

( たいしゃくししゅう )

「熊野神社」から県道254号線で国道183号線まで出て、そこから7kmほど南下する。 西城町平子で県道26号とつながる交差点で左折して県道に入り、道なりに10kmほど延々と南下をつづけて、 途中の民家で教えを乞うてきた通りに、ゆるい坂道を登りきった辺りで小さい案内標識を見つける。 車を降り、車の進入禁止チェーンの掛けられた細い道を下っていくと「ヒイラギの古木」があり、そこから居住者のいない民家が見える。 民家の庭先を通り抜けさせてもらって進むと、左手の丘陵斜面にひと際大きな樹冠を広げて立つそれらしき木が見える。 樹齢600年、樹高20m、目通り幹周7.4mと記されたコナラでは日本最大とされる樹である。 樹は巨大な根元から前傾気味に独特の風貌をみせて立っており、二本の木が合着したように見える幹は地上４ｍほどの高さから２本に分岐、そこから枝を広げている。 コナラは薪炭やシイタケのほだ木など、生活用材として多く使われてきたため、巨木として現存するものは少ないと言われるだけに、これだけの巨樹は貴重なものだ。 根元から少し離れたところに祠があるので、昔から神木として守られてきたのであろう。