( 訪問・撮影日　2010.04.08 )

久米南町・下弓削から東方向に県道52号線、国道484号線、最後に県道90号線と乗り継いではるばる30kmを駆けて美作市滝宮にあるムクノキを訪ねた。 広々とした山里の原風景の中、時節がら葉を持たない姿ではあるが、大きく枝を広げたムクノキが車窓前方に現れるので、まず見逃すことはない。 「横川のムクノキ」は県道90号沿いにある大きな芝生広場の東南部に仕切られた一区画に一樹だけ独立して立っており、 東側の少し離れた所には民家があるといった大変恵まれた環境下、気持ち良さそうに立っている。 大きな根元は板根がよく発達して末広がりの安定した樹形で、見たところ傷や空洞もなく、健康状態はすこぶる良さそうなムクの名木である。 現地説明板には、樹齢1000年、樹高25m、幹周9.4mと記されるているが、特別な根拠があるのなら別だが、 ムクの適地である川の沖積地という絶好の環境下に育った健康優良樹が、何故、こんな綺麗な姿のままに1000年を過ごせたのか不思議に思う。 せいぜい300年程度ではないのかと思うような姿をしている。