( 訪問・撮影日　2006/8/16 )

柳生新陰流で名高い剣豪の里・柳生を訪ねたとき、柳生小学校の前を南北に走る県道4号線上から、 西側の山の中腹に白骨化した大きな木が立っているのが目に入る。 この木は柳生のシンボルとしてスポットにもなっている「十兵衛杉」と呼ばれている樹で、柳生十兵衛が諸国漫遊に旅立つ前、 先祖の墓地に植えたものだとされている。 その伝承からすると樹齢は350年ほどになるが、昭和48年に二度の落雷を受けて、その後に枯れてしまったそうだ。 姿の良い幹周り4mクラスの杉であるが、死して尚、30年間を立ち尽くすその存在感は見事なものだ。