( 訪問・撮影日　2015/11/27 )

室生寺へのアクセス道路、県道28号線を室生寺前から更に3.5kmほど南下した所に旧田口小学校跡につくられた「ふるさと元気村」がある。 そこを過ぎた100mほど先で右折するとすぐに田口水分神社(みくまりじんじゃ)がある。 宇陀市内には水の神様を祀る水分神社が５社あるが、その内の一つであるこの神社は、 宇陀市菟田野町古市場にある宇太水分神社から400年ほど前に分祀されたものと伝えられている村社である。 鳥居をくぐって境内に足を踏み入れると、社殿の右側に高々と聳え立つ黄葉した大イチョウが目に飛び込んでくる。 樹齢不詳、樹高27m、幹周7.95mと記された、まこと健全な大イチョウであるが、 左右と、そして後方にもスギが近接して立っているためであろう、横に広がる枝張りの少ない樹容をしている。 スギと競い合って高々と背を伸ばしている姿が印象にのこる。 これだけの立派なイチョウを無指定のままにしている理由はわからないが、「室生二十景」には選ばれており、 今は無いかっての「鶴岡八幡宮の大イチョウ」に匹敵する、日本有数の大イチョウだと紹介している。