( 訪問・撮影日 2006年9月25日 )

丹生から高時川に沿って走る県道を数キロ北上すると菅並の集落がある。 県道が川の右岸から左岸に移る橋の手前で右方向を注視すると数軒からなる集落の後方にそれらしき樹景が見える。 民家の裏山の裾に立つ大ケヤキは環境に恵まれているのだろう、ケヤキの若木が持つ素晴らしい樹形を崩すことなくそのままに保っている。 樹齢700年と言われる樹がこれほどまでに美しい姿をしているのは珍しいことである。 根元を洗うようにして流れる水路がその方向への根張りを規制しているが、樹は水路とうまく折り合いをつけて共棲しているかのように水路に沿って根を張っている。 このケヤキは、この地の菅並東組が火の神様として祀っており、毎年1月２日に京都愛宕神社に参拝して、頂いた御神符を供えてこの樹を愛宕大明神と呼んでいるようだ。 樹齢700年、樹高25m、幹周8.2mと記されている。