( 訪問・撮影日 2023年5月28日 )

国道１号線で鈴鹿峠のトンネルを超えてから5�qほど走ると 左手に「あいの土山」という名の道の駅があり、その対面に田村神社があります。 田村神社は征夷大将軍 坂上田村麻呂を主祭神として、嵯峨天皇並びに倭姫命をお祀りしている神社で、社叢も広く、よく手入れの行き届いた立派な神社である。 国道１号線沿いにある第一鳥居から入って直ぐの参道にも2、３本の大きなスギが目につくが、拝殿の後方にある手水舎の後ろに聳え立っている背の高い美形のスギには唯一しめ縄が巻かれているので、 神木として、この神社を代表するスギのようです。　尚この神社最大のスギは樹高３４m、幹周4. 80mと記されています。 坂上田村麻呂を祀る田村神社は各地にありますが、坂上田村麻呂を主祭神とする土山にある田村神社が総本社です。坂上田村麻呂が土山に祀られたのは、鈴鹿峠に悪鬼(山賊)が出没して旅人を悩ましていたのを、嵯峨天皇が武人の坂上田村麻呂に勅命を出してこれを平定させた。 交通の障害を取り除き、地域を安定させた坂上田村麻呂公の遺徳を仰ぎ、812年に 嵯峨天皇は勅令を出して坂上田村麻呂をこの土山の地に祀られることになったのです。