(訪問・撮影日 2004年4月20日)

愛媛県西条市の「坂元の楠」を後にして国道１１号線を東へ20Kmほど走り、東隣の新居浜市にやってきた。 新居浜市役所のある市街の中心地、市役所通りを挟んだ向かい側に幹周り１ｍ以上のクスノキが５３本も群生していて、 秋祭りの豪華絢爛な太鼓台をもって全国にも知られている「一宮神社(いっくじんじゃ)」がある。 拝殿の横に聳えて存在感を示しているのが「一番楠」と呼ばれるこの神社で最大のクスだ。 樹齢1000年、樹高29m、目通り幹周9.4mと記される国指定天然記念物である。 その反対側にも２番目といわれる立派な大楠があり、その他にも幹周り５ｍ程度のものが数本ほど点在していて真に壮観である。 この神社には「小女郎たぬき」というおもしろい昔話が伝えられており、 その小女郎たぬきがこの楠に住んでいたとされるため、その狸を祭神とする祠が楠の根元に祀られている。