瀬戸内海に浮かぶ小豆島は本州に面する北西部を占める土庄町と四国寄りの南東部を占める小豆島町に二分されているが、 小豆島町の二面地区にある誓願寺境内に国指定天然記念物の大ソテツが現存している。 この大ソテツは雌株で、樹齢500年以上、樹高7.5m、根元の周りが8.1mと記された大ソテツである。 小豆島にソテツが自生することはないのであるが、伝説によれば、元禄時代にこの地で回船業を営んでいた塩屋金八 なる人物が南九州方面から持ち帰り誓願寺に寄贈したものだという。 全国に国指定の大ソテツは９件あるが、その中にあってもこの樹は有数の大ソテツだとされるもので、 大正13年に早々と国の天然記念物に指定されている。