許禰神社のクス

新旧の国道１号線が交わる磐田市三ケ野ＩＣで県道413号線に移り、そのまま東へ1.5kmほど行くと袋井市木原に入る。袋井市に入った直後、左手に並行しながら旧東海道に入る道があるのでその道に入ると許禰（こね）神社がすぐ左手に見つかる。入り口には家康が腰掛けたという家康の腰掛け岩があり、また一角には武田信玄がここに陣を張り徳川方と小競り合いをしたと伝えられる「木原畷古戦場」の碑が立っているなど、歴史に満ちた地だ。鳥居をくぐるとすぐ左手にそれほど大きくはないが、個性があり魅力的な容姿をしたクスが立っている。樹齢不詳、樹高15m、目通り幹周6.5mと記されて、袋井市の名木・古木46選に選ばれている。根元近くから大小多数の瘤が幹全体を覆って膨らんでいるといった姿で、小粒ではあるが、ある種の威厳ある風格を持っている。神社を出て少し行くと再興された「東海道・木原一里塚」がある。