生岡のスギ

国道119号線の杉並木を日光に向かって走り、日光七里にある並木太郎杉があるところから少し先で左折、ＪＲ日光線の下をくぐった後、その少し先で日光自動車道を越えると、右側にこんもりと茂る生岡神社の杉木立が見える。生岡神社は市の無形民俗文化財・子供強飯式が行われることで知られる古社で、その本殿の西側奥に、一際存在感を示す大きな杉が立っている。樹は地上3mほどから梢にかけて落雷を受けたということで幹が焼け、後側の樹皮を約30％ほど失い、上部の枝もかなり枯損したものが目立ち、葉の茂りも少ない。しかし、正面の立ち上りから下部の主幹は古色然とした風格があり、立派なものである。県内のスギの巨木では第一級の大きさであるとして県の天然記念物に指定されている。樹齢500年、樹高20m、目通幹周7.0mと記されている。画像の右奥で半身を見せているのは、市指定天然記念物のエゾエノキである。