叶台のカヤ

予定を変更して時間が出来たので、下調べなしに「粟野のカヤ」を訪ねて口粟野にやってきた。だが口粟野は結構広く所在を探しあぐねていた。口粟野交差点近くの商店で尋ねたところ、自分家の墓地に大きなカヤがあるということで教えてもらったのがこの樹であった。県道15号線・口粟野のＴ字路交差点から西へ800mほど行った右手に給食センターがあって、その背後にある高台に墓地があり、そこに行けば大きなカヤがあるというのである。確かに立派な大カヤがありました。だが、後で調べると目当てにしていた「粟野のカヤ」ではなかった。この「叶台のカヤ」は、元はこの地にあった清竜寺が所有していたカヤだったのだが、寺は樹を残したまま、４００ｍほど離れた地に移築したのだという。市の資料によると清竜寺開基の古さから考え、推定樹齢は1000年以上と考えられると書かれているが、半分以下ではないだろうか。樹高21m、目通幹周5.7m、枝張りは30mを広げていると記されている。いまも樹勢は旺盛で、毎年たくさんの実をつけているそうだ。