東照宮のコウヤマキ

日光東照宮には杉の巨木は沢山あるが、表門を入った左手に「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿の彫刻が掲げられた「神厩舎」があり、その左隣、石柵に囲われた中に綺麗な樹形をしたコウヤマキが高く聳え立っている。東照宮のコウヤマキは樹齢370年、樹高38m、目通り直径1.4mと記されているので、幹周に直せば4.5mほどはあるので、コウヤマキとしては立派な大きさである。コウヤマキは悠仁親王のお印と定められて注目されたりしたが、コウヤマキは１属１種の日本特産の常緑針葉高木で、狭円錐形をした樹形は自然に整い、樹その物に品格があるので世界３大美樹、あるいは世界三大庭園樹と呼ばれるほどの樹として重宝されている。この樹は徳川３代将軍家光公のお手植えだと伝えられるもので、とちぎ名木百選にも名を連ねている。