( 訪問・撮影日 : 2013. 4.23 )

柴波町から北上山地の最高峰、早池峰山に向って県道25号線をひたすら20kmほど走ると、やがて早池峰湖畔に着く。 そこから橋を渡って2kmほど先で左に分岐する道に入り、久出内川の渓流沿いに進んでいくと久出内の里に着く。 3本の巨木を案内する表示に従って左に折れ、山裾にある道を進んでいくと標識があって それらしきスギの樹冠が見える。 小さく質素な社の後方に立つ巨大な白山杉は、樹齢900年、樹高30m、幹周11.5mと記されて 岩手県下最大のスギだという。 小さく質素な社殿が距離を置かないで斜面に立つ大スギの根元に建てられているので、立派であろうその根元を正面から見れないのが惜しい。 樹形の関係で側面から見るとやや細身に見えるが、聳え立つ杉を頭上に見上げると、その荒ぶる樹容の迫力には眼を見張る。 側面から斜面を登って後ろ姿を見ると、肩口から立ち上げた太い枝幹が、巨大な生物が大手を広げて立ちはだかっているかのように映り、その姿は勇壮でなかなかの迫力である。