( 訪問・撮影日 : 2013. 4.23 )

東根小学校の校庭に立つ「東根の大ケヤキ」は国指定特別天然記念物という栄誉を持った樹で、 樹齢1500年ともいわれ、樹高28m、目通り幹周15.6mと記されてケヤキでは日本最大の樹だとされています。 巨大な根元の幹は地上数メートルの高さで二本が寄り添うように合体しているが、傷跡から見て、 中央にあったと思われる幹を失った事により、大きく二方に分岐したような樹容になっている。 かってここは南北朝時代に築かれた小田島城址であるが、この樹は築城以前からすでに巨木として存在していたのであろう。 城址に学校が開設された1874年頃には、大ケヤキはもう一本あったが、その翌年に枯れ、このケヤキ一本だけが残ったのだという。 天然記念物に指定され時点での樹高は35mと記されているので、枝張り、樹冠はもう一回り大きかったようだが、損傷を重ねて小さくなってしまったのだろう。 主幹の根元部に空洞が見えるが、中の広さは畳２枚分ほどあるという。 樹のために整えられた周辺の整備状況から見て、学校のシンボルは言うに及ばず、地域のシンボルとしても大切にされている様子が見てとれます。 尚、この樹は新日本名木百選にも名をつらねています。