( 訪問・撮影日 2018.11.22 )

新宿御苑の新宿門を入って右側の外周歩道を100mほど進むと広い芝生園地に一目でわかる巨木然とした樹が一樹立っている。 樹齢120年以上、樹高26m、幹周6.3m　と記されたこの樹は、明治20年代頃に、イギリスから移入された外来種の、モミジバスズカケノキで、 日本ではこの新宿御苑に初めて数本の苗木が移植されたといわれている内の一本で、ここ新宿御苑から日本各地に移植されたと言われているので日本の原木といってもよい樹である。 モミジバスズカケノキは、スズカケノキ科の落葉高木で、アメリカスズカケノキ と スズカケノキとの交配種、三種は共に学名である「プラタナス」と総称され、 今では日本全国に広まり、「鈴懸の路」とか「プラタナスの並木」などと呼ばれる街路として広く使われている。 強健で成長が早く、公害にも強いが、大きな落ち葉が嫌われて強度の剪定が行われるので、切り口が瘤状に膨らみ、樹形が悪くなったものをよく目にする。