国道４２１号線・いなべ市役所近くにある石仏交差点から畑新田に入り、土地の人に位田家の所在を尋ねたら、このあたりには位田家が沢山あると言われた。 名前までは記憶していなかったので「槇ノ木」のある位田だと言ったらそれで十分に通用した。 「槇ノ木」は個人所有だと知っていたので、許可をとろうと思っていたが、天然記念物と表示がされていて、道路から見るように設えてあるので、 特に断る事もせずに写真を撮らせて頂いた。樹は、樹齢７００年、樹高１５ｍとされているが、幹周りは不詳である。 目測で見る限り３ｍには届かないマキであろう。樹齢は古いので風格はあるが、それほどの大きさも個性も無いので巨木という感じの存在感は薄い。 この辺りに畑新田の村落ができたのが３６０年ほど前とされているが、遥かそれ以前に先住していた由来から大切に守られてきたようだ。 近年にも樹勢が衰えて葉色が悪くなったが、樹木医の診断を得て、土質改良を行い、樹勢の回復に成功したようだ。