小又川の大スギから更に２．５ｋｍほど上流に進むと道端の崖地に「かまぢぞう様」と表記されたお地蔵さんが祀られ、そこに大杉が立っている。 岩場に育ったらしく根元が肥大化したスギで空洞が開いていて、その中に地蔵が祀られているようだ。 一見してマツ、又はヒノキを思わせるような枝張りをしたスギで、それほどの大きさはないが珍しさを感じる。 ごく限られた人達だけがお祀りするお地蔵さんだと思うが、新しい大きな幟が立てられていて管理も良くされている様子が伺えました。 乳を授かり、山畑仕事に使ふ鎌に感謝をこめて祀るといった神聖な精神に無礼だが、勝手なことを言わせてもらうと、 絶好のアングルを生かせずに不本意な写真を撮ることになってしまった私には、原色の幟は邪魔になる代物でした。